やる気が出ない人の悩みを集めて、いくつかのパターンに分けてみた

さまざまなやる気が出ない悩みを集めてパターン分けするナマケモノのイラスト 動けない・続かない

「やる気が出ない」

この言葉、便利すぎないか?

勉強したいのにできない。仕事から帰ると何もしたくない。やりたいことはあるのに動けない。失敗するのが怖い。そもそも、それをやりたいのかも分からない。

昔の自分も、何かできないとすぐ「今日はやる気が出ない」で片付けていた。

でも、自分の過去を振り返ってみても、「続かない」ときの理由は一つじゃなかった。

そこで今回は、ネット上で公開されている「やる気が出ない」「動けない」といった悩みを実際に集めて、「どこで止まっているのか」という視点から6つのパターンに分けてみた。

「やる気が出ない」の中身を少し細かく見てみると、何か違うものが見えてくるかもしれない。

「やる気が出ない人」の悩みを実際に集めてみた

実際に悩みを集める前に、まずは「どんな言葉で探したのか」と「何を見たのか」を整理しておく。

最初から「この人はこのパターン」と決めつけず、できるだけいろんな悩みを見てから、あとで共通するところを探すことにした。

どんな言葉で探したのか

今回は、

「やる気が出ない」
「動けない」
「何もしたくない」
「やらなきゃいけないのにできない」
「先延ばししてしまう」
「三日坊主」
「何か始めたいけど動けない」

あたりの言葉から探した。

最初から、

「これはAタイプ」
「これはBタイプ」

みたいには決めなかった。

それをやると、見たいものだけ拾いそうだったからだ。

まず悩みを見る。

「この人は何に困っているんだ?」

そこから、

「で、どこで止まっているんだ?」

を見ることにした。

何を見たのか

公開されているQ&Aや個人の記事などを中心に、「やる気が出ない」「動けない」と悩んでいる人の投稿や体験談を見た。

ここでは個別の投稿をそのまま大量に引用するのではなく、

「こんな悩みがあった」

という形で整理している。

今回見ていて、まず驚いたのが、

同じ「やる気が出ない」でも、中身が全然違う

ことだった。

例えば、

「勉強しなきゃいけないのに、スマホを見てしまう」

という人がいる。

一方で、

「やることが多すぎて、何から始めればいいか分からない」

という人もいる。

「仕事から帰ったら、もう何もする気になれない」

という人もいる。

「失敗するのが怖くて始められない」

という人もいる。

さらに、

「そもそもこれ、本当に自分がやりたいことなのか分からない」

みたいな悩みまである。

これを全部、

「やる気がない」

でまとめてしまっていいのかなと思った。

集めてみたら、「やる気が出ない」の中身はかなり違った

ここからが今回一番面白かったところ。

悩みそのものを読むのではなく、

「この人はどこで止まっている?」

で見てみた。

すると、いくつか似たパターンが見えてきた。

「やることが大きすぎる」

やらなきゃいけないことは分かっている。

でも、

「こんなの全部やるの?」

となる。

やることが多い。

考えるだけで重い。

そのまま始められなくなる。

「面倒だからやらない」と本人は言うかもしれない。

でも、もしかすると「面倒」が原因というより、

最初から全体が大きく見えすぎている

のかもしれない。

「何からやればいいか分からない」

これも結構あった。

「勉強しよう」

「仕事で何か変えよう」

「新しいことを始めたい」

と思っている。

でも、

「じゃあ何から?」

で止まる。

やる気の問題っぽく見えるけど、

「やりたいことがない」

わけでもない。

「やることが多い」

わけでもない。

次の一手が決まっていない。

こっちは、「やりたいことはある。でも、次に何をすればいいか分からない」という悩みにもつながる。

「そもそも、それをやりたいのか怪しい」

これもあった。

「やらなきゃいけない」

「やった方がいい」

とは思う。

でも、いざやろうとすると全然動かない。

これ、

「やる気がない」

というより、

「そもそも、やりたくないんじゃね?」

という場合もあると思う。

自分の資格勉強がまさにこれだった。

参考書を買うところまでは一瞬。

開いたら、

「……おもしろくない」

だった。

あのとき「もっとやる気を出せ」と言われても、たぶん何も変わらなかったと思う。

「疲れていて動けない」

これもかなり分かりやすい。

仕事から帰る。

疲れている。

ご飯を食べる。

スマホを見る。

そのまま時間が過ぎる。

「今日もやりたいこと、何もできなかった」

となる。

これを、

「自分はやる気がない」

だけで処理してしまうと、ちょっとおかしい。

そもそも、使える体力が残っていないのかもしれない。

時間の問題かもしれない。

家だと動きにくいのかもしれない。

その日の条件が違うだけかもしれない。

「失敗するのが怖い」

これもあった。

「やった方がいいのは分かっている」

でも、

「失敗したらどうしよう」

「頑張っても結果が出なかったらどうしよう」

となる。

そのまま動けなくなる。

外から見ると「やる気がない」。

でも本人の中では、

やりたくないんじゃなくて、怖い。

ということもある。

この辺りは、自分自身の過去にも少し思い当たるところがある。

「一人だと動けない」

これも面白かった。

一人なら後回しにする。

誰かと約束するとやれる。

人に報告する予定があると動ける。

これも、

「やる気がない人」

だけでは説明しにくい。

その人にとっては、

誰かがいること自体が、動ける条件

なのかもしれない。

これは、僕自身がかなり考えてきたテーマだ。

僕なりに分けてみたら、こんな6パターンになった

ここまでの悩みを、

「どこで止まっているか」

という基準で分けてみた。

今のところ、こんな6つ。

パターンこんな状態最初に見る場所
① やることが大きすぎる「考えるだけで重い」目の前の作業の大きさ
② 何からやればいいか分からない「やることはある。でも一歩目が分からない」次の一手
③ そもそもやりたいのか分からない「やった方がいい。でもやりたいわけじゃない」やる理由
④ 疲れ・時間・環境で動けない「やる気以前に余力がない」今の条件
⑤ 失敗・評価・不安で動けない「やりたい。でも怖い」何がブレーキになっているか
⑥ 一人だと動きにくい・続きにくい「一人だと止まる」他者の存在
「やる気が出ない」を6つのパターンに分類した図

この分類が心理学的に正しいとか、これで全人類を説明できるとか、そういう話ではない。

あくまで、

ネット上の悩みを見て、僕なりに「どこで止まっているのか」で分けてみた。

というだけだ。

一人の悩みが、一つに収まるわけでもなかった

6つに分けてみると整理しやすくなったけど、実際の悩みはそんなにきれいに一つだけには分かれない。

一人の中にいくつかの要素が重なって、「動けない」状態になっていることもある。

「疲れている+やることが多い+スマホ」みたいな人もいる

ここが面白かった。

人間の悩みって、そんなに綺麗じゃない。

例えば、

仕事で疲れている。

↓

帰ってきたら、やらなきゃいけないことが山ほどある。

↓

何からやればいいか分からない。

↓

面倒になる。

↓

スマホを見る。

こんなことも普通にありそうだ。

この場合、

(番号は上記の図)

④「疲れ・時間・環境で動けない」
+
①「やることが大きすぎる」
+
②「何からやればいいか分からない」

と、複数の要素が重なっている。

スマホは、その後に出てきた行動だ。

僕自身も、「やらなきゃ」と思いながらスマホへ逃げていた流れを別の記事でかなり細かく振り返っている。

だから、

「スマホを見る人=スマホが原因」

とも限らない。

「面倒」も原因とは限らない

これも同じ。

「面倒だからやらない」

という言葉はよくある。

でも、

興味がないから面倒。

疲れているから面倒。

やることが大きいから面倒。

失敗したくないから面倒。

何をすればいいか分からないから面倒。

いろいろあり得る。

つまり、

「面倒」は原因というより、いろんな原因のあとに出てくる感覚なのかもしれない。

この辺まで考えると、「やる気が出ない」という言葉がどれだけ大雑把なのかが分かってくる。

僕自身も、全部が他人事ではなかった

ここまで他人の悩みを見てきたけど、じゃあ自分はどうなんだろうと思った。

6つに分けてみたものを、自分の過去や今の自分と照らし合わせてみると、意外と当てはまるものが多かった。

「これ、昔の自分じゃん」が結構あった

調べた悩みと、自分の過去を比べてみた。

①やることが大きすぎる
→ 過去のブログでかなりあった。

②何からやればいいか分からない
→ これも何度もあった。

③そもそもやりたいのか分からない
→ 資格勉強がかなり近い。

④疲れ・時間・環境
→ 仕事から帰ったあとに動けないのは今でもある。

⑤失敗・評価・不安
→ 失敗したらどうしよう、という不安で動けなくなることもあった。

⑥一人だと動きにくい
→ このブログ作るきっかけになったくらいなので、他人事ではない。

……結構全部ある。

「やる気が出ない人」と「自分」は、思っていたより離れていなかった。

でも、違うところもある

だからといって、

「なるほど、僕もこの6タイプ全部だったんだ」

とも思わない。

例えば野球がなぜあんなに続いたのかは、今でもよく分からない。

将棋も、なんとなく続いて初段まで行った。

ゲームも自然に始める。

一方で資格は1日。

同じ人間なのに、行動によって全然違う。

やっぱり、

「この人はやる気がない人間です」

みたいに一括りにするのは無理がある。

「やる気がない」ではなく、「どこで止まっているか」を見る

今回調べていて一番しっくりきたのは、ここだった。

「なぜやる気が出ないんだろう?」

だと、答えがものすごく広い。

でも、

「どこで止まった?」

なら、もう少し具体的になる。

やることを見た瞬間?

始めようとしたとき?

何からやればいいか考えたとき?

難しいことが出たとき?

失敗が怖くなったとき?

疲れて帰ってきたとき?

一人になったとき?

止まった場所が分かれば、次に見るものも変わってくる。

これは「やる気を出す方法」を探すより、かなり現実的な見方なんじゃないかと思う。

パターンが分かると、「次に何をすればいいか」も変わる

例えば、「やることが大きすぎる」なら、

「とにかく頑張る」

じゃなくて、

「今見えている作業が大きすぎないか?」

と考える。

「何からやればいいか分からない」なら、

「次の一手が決まっているか?」

を見る。

「そもそもやりたいのか分からない」なら、

「そもそも、なんでこれをやろうとしているんだ?」

から考える。

「疲れ・時間・環境で動けない」なら、

「今の自分の条件で本当に動ける状態なのか?」

を見る。

「失敗・評価・不安で動けない」なら、

「何が怖くて止まっているんだ?」

を見る。

「一人だと動きにくい・続きにくい」なら、

「一人でやる必要があるのか?」

を考える。

同じ「やる気が出ない」でも、見る場所は変わる。

だから当然、次に使う方法も違ってくる。

「やる気が出ない」6つのパターンと、それぞれで見るべきポイントや考えることを整理した図

それでも「どれにも当てはまらない」人はいる

ここまで6つに分けたけど、

「いや、これ全部違うんだけど」

という人も当然いると思う。

今回見た中でも、一つに綺麗に分類できない悩みはあった。

複数が重なっている人もいた。

そもそも、ネット上で見つかった悩みだけを見て作った分類なので、「これがすべて」と言えるものでもない。

だから、これは診断ではない。

「あなたは⑤です」

と決めるためのものでもない。

あくまで、

「自分がどこで止まっているのかを見るときの目印」

くらいに考えている。

「やる気が出ない」を解決する前に、自分がどこで止まっているか見てみる

もし最近、

「やらなきゃいけないのに動けない」

と思ったことがあるなら、その一件だけ思い出してみる。

そして、

「なぜできなかったんだ?」

といきなり考えるより、

「どこで止まった?」

と考える。

始める前だった?

やることを決めるところだった?

作業が大きく見えた?

興味がなかった?

疲れていた?

失敗するのが怖かった?

一人だった?

どれか近いものがあるかもしれない。

複数かもしれない。

どれにも入らないかもしれない。

それでもいい。

「自分はここで止まっていた」

と一つ見つかれば、それだけでも今までとは少し違う。

「やる気が出ない」という言葉で、全部を片付けなくていい

今回、ネット上の悩みをいろいろ集めてみた。

最初は、

「実際にはどんな悩みが一番多いんだろう?」

と思っていた。

もちろん今回の調査だけで世の中全体の割合を出すことはできない。

でも、一つはかなり分かった。

「やる気が出ない」という言葉だけでは、その人がどこで止まっているのか分からない。

やることが大きい人もいる。

何からやればいいか分からない人もいる。

そもそもやりたいのか怪しい人もいる。

疲れている人もいる。

失敗が怖い人もいる。

一人だと動きにくい人もいる。

たぶん、これ以外もある。

だから、

「今日やる気が出なかった」
↓
「自分は怠け者だ」

で終わらせなくていい。

その前に、

「あれ? 僕はどこで止まってたんだ?」

と見てみる。

今回の調査で一番残ったのは、それだった。

【今回の見方について】
ネット上で公開されているQ&Aや個人の記事などを中心に、「やる気が出ない」「動けない」「先延ばししてしまう」などの悩みや体験談を見た。

本文に出てくる悩みの例は、特定の投稿をそのまま引用したものではなく、見つけた内容をもとに僕なりに要約・整理したものだ。また、今回見た範囲から世の中全体の割合を出したものでもない。

そこから「どこで止まっているか」という視点で僕なりに6つに分類した。医学的・心理学的な診断を目的とした分類ではない。

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