昨日はかなり動けた。
なのに今日は、何もしたくない。
同じ自分なのに、なんでこんなに違うんだろう。
昔の僕は、
「頑張れる日は本当の自分」
「何もしたくない日は怠けている自分」
くらいに考えていた。
今は少し違う。
「頑張れる自分」が出てくる条件と、「何もしたくない自分」が強くなる条件があるんじゃないか?
そう考えて、自分の過去を並べてみた。
何が揃うと「頑張れる自分」が出てくるのか。
逆に、何が崩れると「何もしたくない自分」が勝つのか。
ちょっとゲームみたいに、僕なりの「勝利条件」を調べてみる。
「頑張れる自分」と「何もしたくない自分」が本当に同じ人間なのか?
まずは、実際に「めちゃくちゃ動けた日」と「何もしたくなかった日」をそれぞれ振り返ってみる。
どちらも同じ僕なのに、行動にはかなり差があった。
めちゃくちゃ動けた日の自分
昔から、急にものすごく動ける日はあった。
たとえば社会人になって、
「副業でお金を稼ぎたい」
と思ってブログを始めた頃。
「これならいけるかも」
と思った日は、かなり頑張った。
1日で何時間も作業する。
普段なら後回しにすることも一気に片づける。
「今日はやるぞ」という感じで動いていた。
ただ、その頃は問題もあった。
1日だけなら、かなり頑張れる。
でも、その翌日になると続かない。
また気が向いた日に頑張る。
また止まる。
この繰り返しだった。
当時の僕は、
「昨日あれだけ頑張れたんだから、今日もやれるだろ」
と思っていた。
でも、そうならない。
今の僕は、少し違う形で動いている。
この記事もそうだ。
「頑張っている」という感覚は、あまりない。
小さく作業する。
少し休む。
また戻る。
また休む。
それを繰り返している。
それでも、直近では2週間くらいで、このブログの初期記事をまとめて12記事作っておこうと思って、実際に進められている。
昔なら、1日8時間くらい一気に頑張って、やっと1記事できるかどうか。
しかも、その1記事を終えたら次が続かない。
もちろん、今は記事制作そのものに慣れている。
昔より作業のやり方も分かる。
それでも、
「死ぬほど頑張った1日」より、「普通の状態で何度も戻ってくる」のほうが、結果的には強い。
これは今になってかなり感じる。
何もしたくなかった日の自分
逆に、
「今日はマジで何もしたくない」
という日は今でもある。
体感では、年間365日のうち320日くらい、そんな感じだった。
実際に何もやっていなかった日も、それくらいあったと思う。
仕事自体はしている。
どうしてもしんどい日もある。
ただ、昔と今で大きく違うのは、その「できない」の中身だった。
昔は、
「今日はしんどいから、できない」
が、休むための理由になっていた。
今は、
「早くやりたいんだけど、本当に体がきつい。今日は休もう」
という感覚がある。
同じ「今日はできない」でも、かなり違う。
休んで終わるのか。
休んで戻るのか。
そこが違う。

同じ自分なのに、ここまで違う
こうして並べると不思議だった。
ものすごく頑張る日がある。
何もしたくない日もある。
さらに、今の僕は、
「めちゃくちゃ頑張っているわけでもないのに、ずっと進んでいる」
という状態にもなっている。
だったら、
「頑張れる自分」と「何もしたくない自分」のどちらが本当の自分なのか。
そんなことを決める必要はないのかもしれない。
どんな条件だと、どちらが出やすいのか。
そこを見たほうが面白そうだった。
「頑張れる日」と「何もしたくない日」を並べてみた
ここまでの自分を思い出しながら、いくつか条件を並べてみた。
| 条件 | 頑張れる側に傾きやすい | 何もしたくない側に傾きやすい |
|---|---|---|
| 体の状態 | 疲れが少ない、回復している | 疲労が強い |
| 睡眠 | ある程度足りている | 睡眠不足 |
| やること | 自分がやりたい | 興味が薄い、やりたくない |
| 作業 | 次に何をするか分かる | 曖昧、大きい、難しい |
| 環境 | 誘惑が少ない、やりやすい | 誘惑が近い |
| 時間 | 使える時間を意識できる | 時間がありすぎて後回しにしやすい |
| 人との接点 | 誰かに見てもらうなど、自分に合う形 | 完全に一人で完結 |
| 気分 | 「やりたい」が強い | 「別にやりたくない」が強い |
もちろん、これだけで決まるわけじゃない。
「今日は睡眠が足りないからダメ」
みたいに単純な話ではない。
いくつも重なる。
その中でも、僕の場合はかなり大きな差がある。
まず気になったのは「本当にやりたいか」だった
いろいろ並べてみて、一番大きそうなのはここだった。
自分から「やりたい」と思っているか。
大学時代に国家資格や公務員試験を考えたときは、
「給料が良さそう」
「安定している」
「なんかかっこいい」
みたいなところでワクワクしていた。
でも、実際に勉強を始めると面白くない。
僕がやりたかったのは、
「その資格を取った後の自分を想像すること」
だったのかもしれない。
参考書を開いて難しい問題を解くこと自体をやりたかったわけじゃない。
一方で、今のブログは違う。
「これを書きたい」
がある。
だから、難しい作業があっても、そこをどうにかして先に進めたくなる。
もちろん、いつでも無限にできるわけじゃない。
でも、根っこのところに、
「これを進めたい」
がある。
僕の場合、ここはかなり大きい。
他にもこんな違いがあった
ただ、「やりたい」だけでも足りない。
ものすごくやりたいことでも、11時間働いた後に、
「はい、帰宅してから3時間頑張ろう」
と言われたら、僕はかなり難しい。
逆に、大型連休で体も気持ちも整っているときは、かなり進められる。
環境も関係する。
時間も関係する。
作業の難しさも関係する。
誰かに見てもらったほうが動きやすいこともある。
こうして考えると、
「やりたい」は一番大きいけど、それだけで勝てるわけではない。
という感じになってくる。
「頑張れる自分」が勝ちやすい条件を探してみた
ここまで比べてきた中から、僕の場合に「頑張れる自分」が出やすかった条件をもう少し整理してみる。
一つだけで決まるわけではないけど、特に大きそうだったのは次の4つだった。
条件① 「自分からやりたい」がある
これは何度考えても大きかった。
誰かに「やったほうがいい」と言われたものより、
「自分がこれをやりたい」
と思っているもののほうが圧倒的に強い。
昔の副業探しでは、
「稼げそう」
で始めることが多かった。
今は、
「これをやりたい」
が先にある。
この差は大きい。
実際に、過去の「続いたもの」と「続かなかったもの」を全部並べてみると、この違いはかなり見えやすかった。
条件② 身体と頭に余裕がある
これもかなり分かりやすい。
どんなにワクワクすることでも、11時間労働のあとでは何もできない日がある。
逆に大型連休でしっかり休めたときは、かなり進めやすい。
だから、
「やりたいことを見つければ全部解決」
でもない。
やりたいけど体が限界。
これは普通にある。
条件③ 難しい作業をそのまま抱えない
これも今の自分にはかなり効いている。
昔は、
「ブログをやる」
という大きな塊をそのまま持っていた。
ブログを書く。
調べる。
設定する。
画像を作る。
何をすればいいのか分からない。
それだけで重くなる。
今は、難しい作業を細かく分解して、
「次はこれ」
が分かるようにしている。
そのおかげで、作業そのものの難易度を少し下げられる。
ゲームで言うなら、難しいステージをいきなりやるのではなく、
自分でイージーモードに変更する
ような感じ。
条件④ 環境も味方している
時間がある。
場所が合っている。
誘惑が少ない。
必要なら人との接点がある。
こういう条件も無視できない。
コワーキングスペースでかなり作業できた経験もそうだった。
連休。
周囲で作業する人。
10~17時と自分で書いた利用時間。
いくつかの条件が重なっていた。
どれか一つだけではなく、重なったことが効いたのだと思う。
逆に、「何もしたくない自分」が勝つ日は何が起きていた?
今度は逆に、「何もしたくない自分」が強くなっていた日の条件を振り返ってみる。
頑張れる日の反対に近いものもあれば、それだけでは説明できないものもあった。
条件① そもそも自分からやりたいことではない
これはかなり強い。
「やったほうがいい」
「稼げそう」
「安定しそう」
だけで始めたものは、実際の作業に入ると急に苦しくなる。
表面的な部分にワクワクしていただけで、そこに至るまでの作業はやりたくない。
それなら、続かないのも今なら少し納得できる。
条件② 疲れている
11時間働いた後。
睡眠不足。
体が重い。
これは普通に強い。
「気合いで何とかしろ」
ではどうにもならない日もある。
だから疲労を無視して、
「勝てないのは気合い不足」
と考えるのも違う。
条件③ 作業が大きい、曖昧、難しい
「ブログをやろう」
だけでは動けない。
「資格の勉強をする」
だけでも重い。
何をやればいいのか分からない。
終わりが見えない。
そんな状態だと、別の簡単なことをやりたくなる。
条件④ 時間も誘惑も自分に有利すぎる
家に帰る。
2時間ある。
別に今日やらなくても困らない。
ソファがある。
スマホがある。
YouTubeがある。
ゲームがある。
「あとでやればいい」
がいくらでも成立する。
これも僕はかなり弱かった。
「これが原因だ!」と思ったけど、そうでもなかった
ここまで整理すると、
「じゃあ結局、やりたいことなら動けるんじゃない?」
と思いたくなる。
でも、そうでもない。
睡眠が十分でも動けなかった日
ある。
「今日は休んだから、かなり元気だ」
という日でも、何もやらないことはあった。
疲れていたのに、なぜか動けた日
これもある。
絶好調ではない。
でも、なぜか始めて、そのまま進んでしまう。
条件が揃っているのに負けた日もある
これも普通にある。
時間がある。
やることも分かっている。
そこまで疲れていない。
それでも動かない。
こうなると、
「これが一個あれば勝てる」というスイッチはなさそうだ。
やっぱり複数の条件が絡んでいる。
だから「勝利条件」という言葉も、
「これさえあれば必ず勝てる条件」
という意味ではない。
僕が動きやすくなる条件の組み合わせ
くらいに考えるのが近い。
調べてみたら、習慣の強さにはいくつかの条件が関係していた
ここまで自分の経験だけで考えていると、
「結局、自分の思い込みじゃないか?」
とも思う。
少し調べてみると、習慣の強さと、行動する頻度や文脈の安定性、動機など、いくつかの要素との関係を調べた研究があった。
人間が毎日まったく同じ状態で動いているわけではないことも、そこまで不思議な話ではない。
その中に、6か月間の縦断データを使って、習慣形成に関わる要素を再分析した研究があった。
2026年の研究では254人を対象に、習慣の強さと、行動する頻度、文脈の安定性、自分からやりたいと思える動機、活力を感じること、気分の良さ、行動の難しさなどとの関係が調べられている。
結果として、こうした複数の要素が習慣の強さと関連していた。
もちろん、この研究が「僕の無限作業モード」を証明したわけではない。
それでも、「これさえあれば必ず動ける」という一つの条件ではなく、いくつかの条件が重なって行動しやすい状態ができる、という自分の感覚を考える材料にはなった。
Bürgler, S., et al. (2026). What Makes a Habit? Investigating Potential Determinants of Habit Formation. Personality and Social Psychology Bulletin.
人間は毎日同じ状態ではない
当たり前だけど、昨日と今日では体調も気分も違う。
同じ仕事でも、
「今日は余裕がある」
日と、
「今日は何もしたくない」
日がある。
そこを無視して、
「昨日できたんだから今日もできるはず」
と考えると、苦しくなる。
気分と行動は同じものではない
「やる気があるから行動する」
だけでもない。
仕事中、面倒でもやることはある。
逆に、
「やりたい」
と思っていても、動けないこともある。
自分の経験でも、そこはかなりはっきりしている。
習慣や文脈も行動に関係する
仕事場では仕事をする。
家では休む。
前の記事でも書いたけど、こういう文脈の違いは、自分の行動を考える上で無視しにくい。
じゃあ、「頑張れる自分」を毎日呼び出せばいいのか?
ここで少し考えてみた。
「頑張れる自分がいるなら、その状態を毎日作ればいい」
となりそうだ。
でも、僕には無理だった。
毎日同じ状態にするのは無理だった
毎日元気ではない。
毎日同じ時間があるわけでもない。
毎日同じ気分でもない。
仕事だってある。
だから、
「毎日100%の自分を出す」
みたいな目標は現実的じゃない。
「今日はダメ」と決めると余計にしんどくなることもある
昔の僕は、
「今日は何もしたくない」
と思ったら、その日の自分を丸ごと諦めることが多かった。
そこから何日も離れる。
今は、
「今日は本当にきついから休む」
なら、それでいいと思っている。
でも、
「今日はダメな自分だから何もしない」
にはしたくない。
休んで戻れるなら、休みも作業の一部みたいなものだと思える。
目指すのは毎日勝つことではない
ゲームだって、毎試合勝てるわけじゃない。
それと同じで、
「毎日頑張れる自分にする」
必要はない。
大事なのは、
勝てる日を少し増やすこと。
あるいは、
負けたあとに戻りやすくすること。
そんな考え方のほうが、今の自分には合っている。
自分の「勝利条件」が分かると、少しだけ戦いやすくなる
今のところ、僕が考える「勝利条件」はこうなった。

自分が動きやすい条件を1〜3個だけ覚えておく
全部を管理する必要はない。
「これがあると強いな」
というものを、いくつか知っておく。
僕なら、
「本当にやりたい」
「作業を細かくしている」
「時間や環境が合っている」
あたり。
動けない日は「何が崩れた?」を見る
できなかった。
そこで、
「自分はダメだ」
にしない。
睡眠かもしれない。
疲労かもしれない。
作業の難しさかもしれない。
そもそも、やりたいことじゃなかったのかもしれない。
何かが崩れている。
そう考える。
条件を1つだけ戻してみる
全部を完璧に整える必要はない。
一つだけ変える。
作業を細かくする。
場所を変える。
時間を決める。
誘惑を遠ざける。
それでもダメなら、また別の条件を見る。
そして、自分なりの「無限作業モード」が見えてきた
いろいろ考えて、一番しっくりきたのがこれだった。
「頑張れる自分」を作るより、「無限作業モード」に入りやすい条件を作る。
無限作業モードといっても、本当に24時間働くわけじゃない。
小休憩もする。
長めに休むこともある。
それでも、
「さて、またやるか」
と自然に戻ってしまう。
今の僕がこのブログを書いているときが、かなり近い。
その状態になると、
「頑張らなきゃ」
という感覚が薄い。
やりたいから戻る。
次に何をするか分かるから戻る。
作業の難しさも、自分である程度調整できる。
環境もそこまで悪くない。
体もある程度動く。
そんな条件が重なっている。
つまり僕の暫定的な勝利条件は、
「自分から動いてしまうレベルのことをやっているか」
+「環境」
+「自分の状態」
+「作業難易度」
この4つ。
中でも、一番大きいのは、
「自分からやりたいと思えているか」
だと思う。
残り3つは、その「やりたい」を邪魔しないための条件。
そして、作業難易度はある程度自分で変えられる。
難しい作業を分解する。
次にやることを分かるようにする。
自分でイージーモードに変更する。
この組み合わせがうまくいったとき、僕は「無限作業モード」に入りやすい。
もちろん、これも毎回成功するわけじゃない。
だから今後も、
「何が揃ったら今日は動けたんだ?」
を見ていくつもりだ。
まとめ:「今日は何もしたくない自分」も、自分の一部だった
「頑張れる自分」と「何もしたくない自分」。
どちらかが本物で、どちらかが偽物。
そう考える必要はなかった。
僕自身、ものすごく頑張る日もあった。
何もしたくない日もあった。
今は、そこにもう一つ、
「頑張っている感覚は薄いのに、淡々と進み続ける自分」
がいる。
この3つを見ていくと、
「自分はどんなときに動きやすいんだろう?」
という問いのほうが面白くなってきた。
僕の場合は、
やりたいことをやっている。
環境がそこまで邪魔しない。
自分の状態がある程度整っている。
作業を無理のない大きさに分解できている。
この辺りがうまく重なると、かなり強い。
そのときは、
「頑張らなきゃ」
ではなく、
「もうちょっとやろう」
と自然に作業へ戻る。
これが、今の僕にとっての「無限作業モード」だった。
逆に、うまく動けなかったとしても、
「今日はダメな自分だった」
だけで終わらせない。
「今日は、どの条件が崩れていたんだろう?」
と見る。
昨日できたのに今日はできない。
それ自体は、そんなにおかしなことじゃない。
毎日同じ自分ではないからだ。
だから、「頑張れる自分」を無理やり毎日呼び出すより、
自分が勝ちやすい条件を少しずつ知っていく。
今の僕は、そのほうが現実的だと思っている。
【次に読む】
「じゃあ、自分の場合は何が原因で動けないんだろう?」
ここまで読んでもまだ自分のパターンが分からないなら、ネット上に実際に出ている「やる気が出ない・動けない」という悩みを集めて、いくつかのパターンに分けてみた記事も参考になる。

