【「やらなきゃ」→スマホへ現実逃避!】自分のバグを分析してみた

パソコンのエラーを調べるナマケモノとスマホへ逃げてしまう行動パターンのイラスト 動けない・続かない

「やらなきゃ」と思っていたのに、気づいたらYouTubeを見ている。

僕はこれを何度も繰り返してきた。仕事中は「帰ったらやる」と思っていたのに、家に着いて、風呂に入り、ソファに座った瞬間にスマホへ逃げる。

でも、何度も繰り返しているうちに、問題は「スマホを触ること」だけじゃないと気づいた。

逃げた先ではなく、その一歩前を見る。

実際の場面を細かく振り返ると、僕には「行動開始の直前で逃げる」「最初の一歩が軽いほうへ流れる」など、4つのパターンがあった。

この記事では、自分の「スマホへ逃げる瞬間」を追いかけて、どこで止まっていたのかを整理してみた。

「やらなきゃ」と思っていたのに、なぜか別のことを始めていた

仕事中、

「帰ったら今日は絶対やろう」

と思っていた。

仕事がきつい日ほど、帰宅してからやることを頭の中で考える。

今の仕事をすぐ辞めたいわけじゃない。

今は続けていくつもりだ。

ただ、何かあったときに「僕はいつでも辞められる」と思える状態にはしておきたい。

自分で収入を作れるものも持っておきたい。

そんなことを考えながら仕事を終える。

退勤して、車に乗る。

家に着く。

風呂に入る。

ここまで来ても、

「今日はやる」

と思っている。

……あれ?

風呂から出てソファに座る。

スマホを触る。

YouTubeを見る。

ネットを見る。

ゲームを開く。

ニュースサイトを見る。

気づいたら時間が過ぎている。

「また逃げた……」

これを何度も繰り返していた。

当時は、

「仕事で疲れすぎているからだ」

と思っていた。

疲れていたのは間違いないと思う。

でも、それだけでは説明しにくい。

仕事中から風呂に入るところまでは、やるつもりだった。

逃げるのは、その直前だった。

この瞬間をもっと細かく見てみることにした。

「逃げた先」より、その一歩前を見てみる

「またスマホを見ちゃった」

ここで終わると、毎回同じ結論になる。

「スマホを触るからダメなんだ」

でも、スマホを触る前には何があったのか。

僕の場合は、こんな流れだった。

仕事中
↓
「帰ったら今日はやろう」
↓
退勤
↓
帰宅
↓
風呂
↓
ソファ
↓
スマホ
↓
YouTube・ネット・ゲーム・ニュース
↓
時間が過ぎる
↓
「また今日もダメだった」

この中で気になるのは、最後じゃない。

スマホを触る直前。

特に、

風呂 → ソファ → スマホ

この流れ。

ソファに座ったことが原因だ、とまでは言えない。

同じ場所で何度も同じことが起きていた。

逃げた後だけを見ると、

「YouTubeを見た」

「ゲームをやった」

「ネットを見た」

という話になる。

逃げる直前まで戻ると、

「ここで何か切り替わっているんじゃないか?」

という見方ができる。

帰宅してからスマホを見るまでの行動と、その直前の流れに注目する図

スマホは「原因」ではなく、「逃げ込む先」だったのかもしれない。

実際の「逃げた場面」をいくつか並べてみた

このパターンは、仕事帰りだけではなかった。

ブログをやろうとしたときもある。

勉強をしようとしたときもある。

運動をやろうとしたときもある。

「やらなきゃ」

頭では分かっている。

それでも、別のことを始める。

逃げ先は、そのときによって違った。

スマホ。

パソコン。

YouTube。

ネット。

ニュースサイト。

当時はSNSを今ほど使っていなかった。

今だったら、SNSもかなり逃げ先になっていたと思う。

特に逃げやすかったのは、

開けばすぐ何かがあるもの。

ログインボーナスのあるゲーム。

新しい記事が並んでいるニュースサイト。

動画がずらっと並んでいるYouTube。

何をするか考えなくても始められる。

やろうとしていたことは、そうはいかない。

ブログなら、何を書くか決める必要がある。

勉強なら、本を開く必要がある。

作業なら、どこから始めるか考える必要がある。

最初の一歩の重さが全然違う。

ブログや勉強などからそれぞれ違う逃げ先へ進み最後は時間が過ぎる流れを示した図
やろうとしていたこと逃げる直前逃げた先その後
ブログ始めるところで重くなるYouTube・ネットなど時間が過ぎて自己嫌悪
勉強本を開いて始める直前スマホ・ネットなど先延ばしが続く
運動やろうと思っている別のことを触るそのまま終わる
仕事帰りの作業風呂→ソファスマホ「今日もダメだった」

逃げ先はバラバラだった。

流れは似ていた。

やることがある。
その直前で止まる。
すぐ触れるものへ行く。
時間が過ぎる。

自分の場合、この繰り返しだった。

こうやって消えていた時間を、別の記事では実際に時間とお金にして計算してみた。

何度も繰り返していた「自分のバグ」が見えてきた

こうして場面を並べていくと、自分の中に似たパターンがいくつか見えてきた。

「バグ」は僕が勝手にそう呼んでいるだけ。

心理学の正式な用語ではない。

自分の行動を振り返る言葉として、この呼び方が一番しっくりきた。

バグ① 行動開始の直前で逃げる

僕は、ずっとやる気がないわけじゃなかった。

仕事中には、

「帰ったらやろう」

と思っている。

帰宅しても、その気持ちは残っている。

なのに、始める直前で逃げる。

「一日中やる気がなかった」

では説明できない。

行動を始める直前に、何かが起きている。

これが一つ目だった。

バグ② 最初の一歩が軽いほうへ流れる

やることは重い。

逃げる先は軽い。

YouTubeは開けば動画がある。

ゲームは開けば続きがある。

ニュースは開けば新しい記事がある。

ブログや勉強は、最初に「始める」という動作が必要になる。

僕は「誘惑に負けた」というより、

最初の一歩が簡単なほうへ流れていた

と考えたほうが近い気がする。

ここは、別の記事で書いた「何から始めればいいか分からない」という問題とも少し重なる。

バグ③ 少し逃げると、その後どんどん悪くなる

家に帰って使える時間が2時間くらいある。

最初の10分なら、

「まあ大丈夫。ここからやればいい」

くらいに思う。

1時間くらい経つ。

「もうこんな時間か……」

になる。

残り30分くらい。

「もう今日はいいか」

になる。

最初の少しの逃避が、その日の残り全部に影響していく。

逃げたこと自体より、「逃げたことで時間がなくなった」と感じることが、さらに投げたくなる原因になっていた。

このあたりを調べてみると、先延ばしについてのメタ分析があった。

Piers Steelの2007年のメタ分析では、691件の相関をもとに先延ばしに関連する要素が検討され、課題そのものを嫌だと感じること、報酬や結果までの時間的な遠さ、自己効力感、衝動性などが、先延ばしと強く関連していた。

これを見て、僕の「やることがあるのに、その直前で別のことを始める」という行動も、少し違って見えてきた。

スマホそのものが原因というより、これからやろうとしている作業を「だるい」「面倒だ」と感じていたことや、今すぐやることの重さも関係していたのかもしれない。

もちろん、この研究だけで僕の行動を説明できるわけではない。

でも、「スマホを見たから怠けた」で終わらせるより、「その直前に、やろうとしていたことをどう感じていたのか?」まで見るほうが、自分の逃避を考えるには分かりやすかった。

Steel, P. (2007). The nature of procrastination: A meta-analytic and theoretical review of quintessential self-regulatory failure. Psychological Bulletin, 133(1), 65–94.

バグ④ 簡単なことや締切があることなら動ける

「逃避しない日なんて、ほとんどなかった」

そう思っていた。

よく考えると、例外はあった。

資格の本を買う。

ココナラに登録する。

何かを知った直後に、その場で簡単な手続きをする。

こういう「今すぐできること」は動けた。

一度きりのライティング仕事も、締切があると動けた。

ということは、

「僕は何をやっても動けない人」

ではない。

動ける条件もちゃんとある。

この違いは大きい。

「スマホが悪い」だけでは説明できなかった

ここまで考えると、

「じゃあスマホを見なければいい」

となりそうだ。

たぶん、それだけでは足りない。

スマホを封印したら、パソコンを触るかもしれない。

ネットを見るかもしれない。

別の簡単なことを始めるかもしれない。

逃げ先が変わるだけかもしれない。

僕にとってスマホは、逃げるためにちょうどよかっただけだった。

YouTubeもゲームも悪いわけじゃない。

普通に休んでいるときに楽しむなら、それはただの娯楽だ。

問題なのは、

やろうとしていたことから目をそらすために使っていたとき。

ここを一緒にすると、

「スマホ=悪」

という話になってしまう。

それは、僕が実際に経験したこととは少し違う。

全部が「逃避」だったわけではない

家に帰って休むこと自体は悪くない。

仕事で疲れているなら、普通に休んだっていい。

僕がここで「逃避」と呼んでいるのは、

やることが頭にあるのに、そのことから目をそらすために別のことへ行ってしまう状態

だ。

たとえば、

「今日はここまでやった。疲れたから少し休もう」

なら、普通の休憩だと思う。

「まだ何もやってない。でも、やらないといけないことを考えたくないから、とりあえずスマホを見よう」

なら、僕の場合は逃避に近い。

似ているようで、感覚は違う。

「休むこと」と「逃げること」は、分けて考えたほうがいいと思う。

「自分のバグ」が分かると、次に見る場所も変わる

昔なら、

「またスマホ見てる」

「またサボった」

「自分は意志が弱い」

で終わっていた。

今なら、

「その直前に何があった?」

と見る。

仕事帰りなら、

「どこで切り替わった?」

ブログなら、

「何をしようとした瞬間に重くなった?」

勉強なら、

「本を開く前に何が嫌だった?」

運動なら、

「始める前に何が引っかかった?」

同じ「逃避」でも、中身は違うかもしれない。

やることが大きすぎたのかもしれない。

何からやればいいか分からなかったのかもしれない。

疲れていたのかもしれない。

失敗が怖かったのかもしれない。

一人でやること自体が重かったのかもしれない。

「家に帰ると急に動けなくなる」という場合は、別の見方もできる。

一人だと重くなる人もいる。

逃げた直前を見る。

その先に、

「自分は何に引っかかっていたんだ?」

という別の問題が隠れていることもある。

原因が分かったからといって、すぐ直せるわけじゃない

自分のバグが分かった。

じゃあ、これでスマホに逃げなくなるのか。

そんな簡単な話ではない。

疲れている日は疲れている。

重い作業は重い。

やりたくない瞬間もある。

「分かった」と「できる」は別だと思う。

それでも、昔より一つ進んだ感じはある。

以前は、

「なんでまたこうなるんだ」

しか分からなかった。

今は、

「たぶん、この辺で逃げている」

と見える。

見る場所が、

「スマホをどうやめるか」

から、

「この瞬間に何が起きているのか」

に変わった。

それだけでも違う。

「スマホをやめる」より、その一歩前で自分のバグチェック

「やらなきゃ」と思っていたのに、気づいたら別のことをしていた。

そんな場面があるなら、一度だけ振り返ってみると面白いと思う。

スマホを触った。

YouTubeを見た。

ゲームをした。

SNSを開いた。

ここだけを見ると、

「また逃げた」

で終わる。

見るのは、その少し前。

10秒前かもしれない。

1分前かもしれない。

5分前かもしれない。

そのとき、何をしていたのか。

何を考えていたのか。

何を始めようとしていたのか。

どこで止まったのか。

「自分は何から逃げたんだろう?」

僕は、この問いを考えるようになってから少し変わった。

「怠けた」で終わらなくなったからだ。

始める直前に止まる。

簡単なものへ流れる。

少し逃げると、そのまま一日を投げたくなる。

簡単なことなら動ける。

締切があれば動ける。

僕には、そんなパターンがあった。

他の人にも、それぞれ違う「自分のバグ」があるのかもしれない。

逃げた先だけを見ると、YouTubeやスマホをどうにかしたくなる。

その一歩前を見ると、別の問題が見えてくるかもしれない。

「タスクが大きかった」

「何をすればいいか分からなかった」

「家に帰ると切り替わってしまう」

「一人だと重くなる」

そんなところまで見えてくると、単なる「怠け」の一言では片づけにくくなる。

まずは、次に逃げたくなったとき。

逃げた先ではなく、その一歩前を見てみる。

僕はそこを見ることで、自分の「バグ」が少しずつ分かってきた。

【次に読む】
「続かない」といっても、その原因は一つじゃなかった。ネット上で実際に見かける「やる気が出ない・動けない」という悩みを集めて、いくつかのパターンに分けてみた。

→ やる気が出ない人の悩みを集めて、いくつかのパターンに分けてみた

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