目の前のことを細分化したら「めっちゃだるい」が「全然できる」に変わった

巨大な作業の塊を小さな作業に分解するナマケモノのイラスト 動く・続ける工夫

「やらなきゃいけないのは分かっている。でも、なんかめっちゃだるい」

僕はこれで何度も止まってきた。

仕事でも、勉強でも、自分で何かを始めるときでもそうだった。

ところが、大きな仕事をそのまま抱えずに、自分が今できるところまで細かくしていくと、感覚がかなり変わることがあった。

「うわ……めっちゃだるい」

だったものが、

「これならできる」

になる。

僕の場合、単純に「作業を細かくした」だけではなかった。

大きな仕事の中に隠れていた「分からないこと」や「決めないといけないこと」まで一つずつ見えるようにした。

この記事では、そのとき何が変わったのかを書いてみる。

「うわ……これ、めっちゃだるい」から始まった

僕にとって分かりやすかったのが、「副業」だった。

会社員になってから、自分でも何かやってみたいと思っていた。

でも、

「副業をやる」

と言われても、何をすればいいのか分からない。

ブログなのか、何かを売るのか、動画なのか、別のサービスなのか。

選択肢が多すぎる。

「副業」という一言だけなのに、頭の中では巨大な塊だった。

その後、僕はブログをやってみようと決めた。

これで少しは楽になる。

……と思ったら、そうでもなかった。

「ブログを始める」

これも僕にはまだ大きかった。

ドメイン。

WordPress。

サイト名。

テーマ。

お問い合わせ。

記事。

SEO。

画像。

当時は、こういう言葉自体も今ほど分かっていなかった。

一つ一つを見ると、それほど大変そうには見えない。

でも、全部まとめて「ブログを始める」と考えると、

「うわ……めっちゃだるい」

となる。

たぶん僕が重く感じていたのは、単純な作業量だけじゃなかった。

何をやれば終わるのか分からない。

これもかなり大きかったと思う。

「ブログを始める」だけでも、僕にはまだ大きかった

例えば、「ドメインを取る」。

今なら一つの作業に見える。

でも、当時の僕には一つじゃなかった。

実際に分けてみると、こんな感じになる。

最初に見えていたもの実際にやること
副業を始める何をやるか決める
ブログを始めるブログを作るために必要なことを調べる
ドメインを取るそもそもドメインって何か調べる
どこで取得できるか調べる
どこで取るか比較する
ドメイン名を考える
ドメイン名を決める
実際に取得する
WordPressを始めるどうやって開設するか調べる
サイト名を決める
サイト説明を決める
テーマを決める
お問い合わせなど必要なものを用意する
必要な設定をする

「ドメインを取る」という言葉だけなら、一行で終わる。

でも、僕の中では、

「そもそもドメインって何?」

から始まっていた。

知らないものを知らないまま、

「とりあえずドメインを取ろう」

としても、何をすればいいのか分からない。

だから、まず「ドメインって何?」を調べる。

そこが分かったら、「じゃあどこで取れる?」になる。

「どこがいい?」となったら比較する。

「名前はどうする?」となったら考える。

そうやって一個ずつ進めていった。

ここで僕がやっていたことを振り返ると、

一つの仕事を細かくしたというより、その仕事の中に隠れていた「分からないこと」まで表に出していた

んだと思う。

このあたりを調べてみると、人が複雑な課題をどのように分解して考えるのかを扱った研究があった。

2023年の研究では、経路を探す課題で人がどのように途中の目標(サブ目標)を選ぶかを調べ、806人分のデータを分析している。研究では、こうしたタスク分解が、計画を立てるときの負担を抑えながら、課題を組み立てていく方法として捉えられている。

もちろん、この研究が「細かくすれば、めっちゃだるい仕事が必ず楽になる」と証明したわけではない。

それでも、僕がやっていた「ブログを始める」→「ドメインを取る」→「ドメインって何?」のように、大きな仕事を小さな目標や行動に分けて考えること自体は、人間の計画行動として研究されていることが分かった。

Correa, C. G., et al. (2023). Humans decompose tasks by trading off utility and computational cost. PLOS Computational Biology, 19(6), e1011087.

細分化すると、「作業」より先に「分からないこと」が見えてくる

ここは今になって考えると、かなり大きかった。

最初に、

「ブログを作る」

と考えていると、

「何からやればいい?」

となる。

でも、

「ブログを作るには何が必要?」

と考えると、少し見えてくる。

その中に、

「ドメインを取る」

がある。

じゃあ、

「ドメインを取るには何を知らないといけない?」

と考える。

すると、

「ドメインって何?」

が出てくる。

さらに、

「どこで取る?」

「どこがいい?」

「名前はどうする?」

と出てくる。

つまり、細分化するというのは、

作業を小さくすることだけじゃなく、自分がまだ分かっていない部分を発見すること

でもあった。

これをやるようになってから、

「何からやればいいか分からない」

という状態が以前より減った。

分からなければ、

「分からないことを調べる」

まで小さくすればいい。

それなら、かなり動きやすい。

細かくすると、「終わり」が見えるようになった

これも自分では結構大きかった。

「ブログを始める」

だと、いつ終わるのかよく分からない。

どこまでやれば「ブログを始めた」と言えるのかも曖昧だった。

でも、

「ドメインについて調べる」

なら、一区切りがある。

「どこで取るか比較する」

も同じ。

「ドメイン名を決める」なら、決めたところで終わる。

巨大な仕事をそのまま持っていると、

「まだこんなに残っている」

となる。

細かくすると、

「ここまでは終わった」

が見える。

全部の仕事が楽になるわけではない。

でも、今どこまで進んだのかが分かる。

これは思った以上に違った。

「今から2時間やる」ではなく、「今やる一個」にした

昔の僕は、

「よし、今日は2時間やるぞ」

みたいに考えることが多かった。

でも、最初から2時間分の仕事を背負うと、それだけで重い。

今は、

「とりあえず一個やる」

くらいで始めることが増えた。

一個終わったら、そこで終わってもいい。

まだ動けそうなら、もう一個やる。

そのまま次まで進むこともある。

このやり方に変えて感じたのが、

「次に何をするかを考える負担」も、かなり減る

ということだった。

大きな仕事を丸ごと持っていると、

「どこからやる?」

「何を調べる?」

「何を先に決める?」

と、作業を始める前から判断がたくさん必要になる。

先に分解しておけば、

「今日はこれ」

まで落とせる。

だから、作業そのものだけじゃなく、

作業を始めるまでの頭の負担も小さくなる。

僕にはこれがかなり大きかった。

「できるかどうか」を考えなくなった

もう一つ変わったことがある。

以前は、

「自分にこれができるのかな」

と、仕事全体を見て考えていた。

でも、

「ドメインについて調べる」

だけなら、

「できるかどうか」

なんてあまり考えない。

「ブログを完成させられるか?」

という大きな問題を、一度に解こうとしなくなったからだと思う。

今は、

「次の一個はできるか?」

を見る。

できる。

やる。

終わる。

次が見える。

またやる。

その繰り返し。

僕の中では、

「大きな仕事を達成できるか」から、「今の自分は次の一個をできるか」に判断の単位が変わった

という感じが近い。

「できたから次が見える」が、続くことにつながった

細分化すると、

「やる気が出る」

と説明されることもある。

僕自身は、少し違う感覚だった。

最初からやる気満々になるわけじゃない。

まず一個やる。

すると、その先が見える。

次もできそうだと思う。

またやる。

それを繰り返しているうちに、

「じゃあ次もやろうかな」

となる。

僕の感覚としては、

やる気が出たから行動したというより、行動したから次の行動が見えるようになった

のほうが近い。

だから、

「できる」

↓

「少し進む」

↓

「次が見える」

↓

「またできる」

という流れは、自分の中では結構大事だった。

これが何回も続いていくと、結果的に「続いている」状態になる。

それでも、細かくすれば何でも解決するわけじゃない

ここは自分の経験でも分かっている。

細かくしたからといって、必ず動けるわけではない。

やることが分かっていても、スマホに逃げることはある。

疲れていれば、簡単な作業でも無理な日がある。

一人だと動きにくいなら、細分化だけでは解決しないかもしれない。

それに、細かくしたあとで方向そのものが変わることもある。

僕自身、ブログを作る途中で、

「やっぱりこっちじゃないな」

となったことがある。

そうなると、細かく考えていた部分が無駄になることもある。

何でも細かくすれば効率がいいわけでもない。

一気に覚えたほうがいいものもある。

だから僕は、

「とにかく何でも細かくする」

とは考えていない。

大きすぎて手がつかないときに、次の一手が見えるところまで小さくする。

今はこのくらいで考えている。

それでも動けないなら、そもそも別のところで止まっているのかもしれない。別の記事では、「やる気が出ない・動けない」という悩みをいくつかのパターンに分けてみた。

「めっちゃだるい」の正体が、ただ大きすぎただけのこともある

今振り返ると、

「めっちゃだるい」

と感じていた仕事の中には、

本当にやりたくなかったものもあったと思う。

疲れすぎて無理だったものもある。

何をすればいいのか分からなかったものもある。

その中には、

仕事が巨大な塊のまま目の前にあった

だけのものもあった。

「副業をやる」では大きすぎる。

「ブログを始める」でも大きい。

「ドメインを取る」でも、初心者の僕には大きい。

だったら、

「ドメインって何?」

まで下げてもいい。

そこまで下げると、

「これは調べられる」

になる。

これを繰り返していくと、最初は「めっちゃだるい」だったものが、

「これなら全然できる」

に変わることがある。

僕にとって細分化は、

仕事を楽にする魔法ではなく、次の一歩を見えるようにする作業

だった。

だから今、

「やりたいことはある。でも、目の前の作業が重すぎる」

と感じているなら、

「もっと頑張らないと」

と考える前に、

「これ、今の自分には大きすぎないか?」

と考えてみる。

「これをやらなきゃ」ではなく、

「次に何を一個やればいい?」

まで落としてみる。

それでも大きければ、もう一回分ける。

僕はそれで、「めっちゃだるい」が「全然できる」に変わることがあった。

次は、

細分化してみたけど、そもそも「何をすればいいのか分からない」ときはどうするのか。

そこを考えてみたい。

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